二神大輝(EIMEI予備校塾長)のブログ

【早く大人になりたい!】子どもたちがそう思える社会をつくることが夢。旅行、料理、写真など趣味についても書いていきます。

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焼肉ライクがなぜここまで売れたのか分析してみた

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300日後にパパになる夫の日記

夏に産まれてくる子どものために日々葛藤する二神の日記を連続記事としてnoteのマガジンにまとめています。ぜひご覧ください!

二神大輝の公式note

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成功している業界を分析するのが好きです

 

流行り廃りが早い飲食で最近ギューンときているのが

 

焼き肉ライク

 

ですね

 

 

 

実際に行って、伸びる理由を考えました

 

 

 

マーケティング

高くて美味い

 

安くて美味い

 

焼肉業界で

 

どうポジションをとるか

 

どうブランディングするか

 

この2つを考えるにあたって切っても切り離せないのが

 

価格と味のバランスです

 

 

 

高くて美味いで浮かぶのは、おそらく叙々苑ですよね

 

行ったことがない人も、高級焼肉といったら一番に浮かぶと思います

 

じゃあ安くて美味いなら?

 

ファミリー層

 

学生層

 

社会人層

 

などターゲットは変わりますが

 

牛角、安楽亭、焼肉キング、すたみな太郎あたりが浮かびますね

 

(個人的にすたみな太郎は美味しくnゴホンゴホン)

 

 

 

要は業界として飽和しているわけです

 

ビジネスはゼロサムゲーム(椅子取りゲーム)ですから

 

焼肉を求める人をいかに引っ張るか

 

もしくは

 

他の飲食店からいかに人を引っ張るか

 

で勝負するしかないわけですね

 

その点、焼肉ライクは秀逸です

 

なぜなら

 

一人焼肉に特化したからです

 

 

 

 

 

顧客のニーズ

一人●●みたいなものは10年前くらいからずっとあったわけですよね

 

カラオケだってそうです

 

今までは複数人じゃないと行きづらいものでも

 

一人で気軽に行けるように特化していった結果

 

ラーメンなら一蘭のような店もできた訳ですね

 

 

 

もちろん

 

一人焼肉する人も全然いました

 

僕もよくいきます

 

ただ、一人焼肉専門として尖ったかどうか

 

ここが大事なポイントです

 

おそらく一人焼肉がくると時代を読んでいた人もいるはずなんです

 

時代は個に焦点を当てて最適化する流れですから

 

だけど、尖って尖って尖って、一気に拡大したのは焼肉ライクだけですよね

 

だから売れた訳です

 

焼肉をファーストフード化する革命を起こしたんです

 

 

 

 

入店から注文まで

 

入店したら個人の席が用意されています

 

一蘭のように仕切りはありません

 

イメージは牛丼屋です

 

目の前にタッチパネルがあり、そこで注文します

 

各席には引き出しがついており、そこにはおしぼりと箸、爪楊枝

 

水はお寿司屋でお湯が出るアレと同じ仕組み

 

タレは

 

醤油系が2つ、味噌系、ニンニク系、コチュジャン系、レモンの6種類

 

全てチューブタイプ、ギュッと押して出します

 

点火も自分でやります

 

引き出し横のボタンを押すだけ

 

調整も簡単です

 

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メニューはセットが数種類

 

全てにライスとスープ、キムチがついており

 

価格はどれも1000円前後

 

僕が頼んだのはこんな感じ

 

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卵かけご飯セットがプラス180円でつけられます

 

基本は安いのですが、オプションや追加注文がしやすく、客単価も上げやすい仕様になっていると思いました

 

 

 

徹底した顧客視点、オペレーションの簡易化

とにかくすごいと感心したのが

 

店員を呼ぶ手間を徹底的に排除してあるところです

 

注文はタブレットで

 

水は手元で

 

点火もボタンで

 

一人で焼くから網を変えるまでもない

 

パッときて、パッと注文して、パッと食べられる

 

気軽に来られる

 

そこに一点集中しています

 

 

 

そして

 

店員にとってもオペレーションが楽になる工夫が詰まっていました

 

上記したことを裏返すなら

 

店員がやることは

 

①席への誘導

 

②初めてきた客なら説明

 

③料理を運ぶ

 

④会計

 

⑤片付け

 

この5(4)つだけ、なんです

 

これ、すごすぎませんか?超シンプル

 

水を運んだり、点火したり、網交換したり、片付けした後に箸とかセットし直したり

 

そういう、一見簡単だけど人手が割かれるものを徹底して排除しています

 

細かくみたら、

 

タレが交換しやすい

 

席にお盆がスッと入るくぼみがあるなど

 

工夫が詰まりに詰まっています

 

 

 

 

そして、客の回転率が牛丼屋なみに高い割に

 

客単価は1500円くらいになるようにうまく調整されてる

 

そりゃ売れるよね

 

そりゃ流行るよね

 

 

 

焼肉屋というマーケットの中で

 

値段と味ではなく、来やすさという点において

 

先行者有利をしっかりとれています

 

これ

 

他のジャンルでも波が来ますね

 

一人中華

 

一人フレンチ

 

一人イタリアン

 

もちろん、他の業界でも

 

塾でも

 

 

 

たくさんのヒントがありました

 

勉強になりました

 

ご馳走です

 

 

 

 

補足

この焼肉ライクの創業者って

 

牛角の創業者である西山知義さんなんですよね

 

業界の常識をぶっ壊してイノベーションを起こすのは内側からという良い例です

 

一方

 

苦戦を強いられているいきなりステーキはどうなるのやら、、、