生徒の質問の仕方で生徒の「段階」がわかってしまいます
何がわかるかというと、、、
「自立の段階」です
① 「全部わからない」
と言ってしまう子は
苦手意識が先行したり
そもそも勉強に対する拒絶反応が強すぎて
思考停止してしまう悪いクセ
が付いてしまっている可能性があります
どこがわからないかがわからない
だから
何から手をつけていいのかわからない
自分で分析するのが難しい場合が多い
それを分かった上で
出来るところからやらせていくことが大切
② 「~がわからない」
反射的に「わからない」と言ってしまうクセが付いているかもしれません
何ができないか、自分で言えるかどうか発問します
例えば
「現在完了わからないんだよねー」
どこがわからないの?
「んー、うまく訳せなくて」
どれどれ?
「この問題、なんでこの訳になるの?have beenって、行ったことがある、じゃないの?」
I have been in Kyoto for one year.
私は1年間ずっと京都にいます。
なるほど、解説は読んだかな?まずは見てみようか
「まだ!読んでみるね、んー、継続用法って書いてあるなあ。あっ、forがあると継続ってやつになるの?」
そうそう!なんて訳せばいいのかな?
「ずっと〜している、って書いてある!」
……
…
というように、まず自分でやってみるクセをつけてあげます
大人からしたら、わからないのがあるから調べるのは当たり前
だけど、その習慣がついていない子も現実多くいます
③ 「解説を見たけど~がわからない」
②の習慣が身についてきたら
出来ない原因を自分で分析する練習です
例えば、
英語の文法問題でつまずいた
解説を見ても説明がザックリでわからない
ここで、先生が教えたら生徒はずーっと②止まり
わからないから先生に聞く
では、先には進めません
なのでここからは
「自分でやらせる」
というのを大事にします
冷たくする、とは違います
わからないなら調べるよう伝える
自分で考える機会を作らせてあげないといつまでも甘え続けてしまいます
④ 「解説をみてわからないことを調べたら~がわかった。次できるようになるために何をやればいい?」
ここまで来たらだいぶ自立できています
質問の質も高く
参考書に載っていない
もしくは
複数の要素が合わさっている難問
の可能性が高いです
ここまできたら先生の指導がダイレクトにその子にとってプラスに働くことでしょう
どんどん答えてあげましょう
良い先生とは?
定義は人それぞれですから
万人共通の良い先生はいないでしょう
でも、
こうあってはいけない
という先生像はあって、それは
「都合の」良い先生です
それは先生にとっての都合の良さを指します
知っている知識をひけらかすような
自分本意な教え方、最悪ですね
成績を伸ばしたり、成長を促したり
生徒本意で考えられなければ先生とは言えません
生徒を思うからこそ
教えない
面倒見が良いからといって、
必ずしも良い先生とは限りませんね