こんにちは。
先日観たミッション:8ミニッツ(原題:Source Code) という映画がとてもおもしろかったのでおすすめです。もれなく二神史上ベスト10入りを果たしました。以前(たぶん)紹介したThe Butterfly Effectや、All you need is killのようなパラレルワールド系の話で、1時間半と短めにもかかわらず密度が濃く、ドキドキハラハラ+感動的な作品となっています。完成度がとても高いのでぜひこの機会に。
さて今日は5つ目のコースとなったTESOL for Adultを経ての学びについて振り返ってみたいと思います。少し長いかもしれませんが最後までお付き合いください。
◆Teaching Skills
今月はTESOL for Adultという大人向けの授業スキルを学ぶコースを受講していました。今まで子供に英語を教えていたので、大人向けとなるとなかなか戸惑うことも正直多くありました。そのなかでも一番大きな気付きとして”Echoing”というものがあります。いわゆるエコーです。山びことか、カラオケのエコー。生徒の反応を復唱してしまうのことをEchoingと言います。
最初の模擬授業の日、エコーに気をつけるよう言われたのですがあえて意識しないで臨んだところ、10分間で20回近くカウントされていました。僕以外はみな意識していたので平均5回くらい。僕がいかにエコーを得意()としているかがわかります。エコーの代わりに教師はPraise(褒め)やFollow up questions(追加質問)などの技術を用います。慣れるまでに時間はかかりましたが、最終的に40分の授業で3回しかカウントされないくらいまでになったので、無意識→意識→改善の流れはしっかり踏めたかなと思います。
さて、話をひっくり返すようですがエコー自体悪いものではありません。
僕らのクラスはAdultだったので「子供っぽい」と思わせるエコーを意識的に避ける練習をしていました。小学生~高校生に教える場合は言ったことの確認として有効な役割を果たしてくれます。僕の場合完全に癖になっていたので自覚できたのは大きな収穫といえます。
その他に、授業をよりInductiveTeaching(日本でいうアクティブラーニング)に近づけるための説明の順序や、デモンストレーションでの生徒の巻き込み方、タイムマネジメントなどたくさんの学びがありました。TESOLの中でも一番ハードと言われるプログラムだっただけになかなかしんどい瞬間もありましたが、先月よりスムーズに授業づくりが出来たので、反面、きちんとスキルが身についているのを感じながら楽しんで受けることが出来ました。
そして今週からTESOL for Middleを受講しています。まだ始まったばかりですが、少人数のクラスなのでより集中して受けることができています。最終週には理科の実験教室を開催し、撮影された動画がYoutubeにアップされ、Youtuberデビューする予定です。イケメンに撮れていた場合に限りシェアしますのでお楽しみに。
◆Teacher
正直、先生はなかなか厳しい方でした。人柄はめちゃくちゃ優しいのですが、カリキュラムがカリキュラムなだけに要求するものが高く、僕は(余裕綽々を装いながら)必死に食らいついていました。とはいえ、とてもクリエイティブなアイデアを山程提示してくれたので参考になるものがたくさんあり、自分の授業にどう活かすか考えるのが楽しかったです。
ただ、反面教師的な学びのほうが多かったというのが最終的な結論です。悪い意味ではありません。というのも、わりと不器用なところが僕とよく似ていて「自分はこう見えているのか」というのを先生を通して認識する場面が多くあったからです。授業を楽しみすぎて目が行き届かなくなったり、アフターケアが雑だったり、褒めるフレーズが偏りがちだったりなど、です。
そういう意味で、先月以上に収穫があった月かなという感じです。
良くないところばかり書くのもあれなのでいいところも。
彼女にもらうフィードバックはしっかり本質をついてきます。どこが悪いのか、どうすれば改善するのか、どこが良かったのか、どうすればもっと上達するのか、僕らに考えさせながら指摘するのが抜群に上手いんです。あとフィードバックのあとには「よし、次回は今回の指摘を改善してやるぞ!」とやる気が湧いてくるので、生徒の背中を押して勇気づけるのも上手な先生でした。見習いたいです。
◆English Skills
こちらに来てから3ヶ月目くらいから「あっ、一皮むけた」という感覚がありましたが、今月の頭くらいにもう一皮むけたのを感じました。ギア3rdです。頭のなかで事前に言葉を紡がなくても英語が自然に出てくる、というのが一番近い形容の仕方かもしれません。ただあくまで「学校の中」なので、スムーズに会話ができるのはきれいな発音の先生と近い発音の友人のおかげだと思います。街中のネイティブのスピード感で話せるようになるまでにはまだ時間がかかりそうです。
先日髪を切りに行った際、美容師さんがこんなことを言っていました。
「簡単な英語でも通じちゃうから、無意識にそれに甘えて新しい表現増やそうとしなくなっちゃう」
こわっ。ほんとそれ。
日常的に使える単語量は徐々に増えていってるけど、新しい表現やイディオム、言い回しも同様に意識しないと会話のパターンが単調になってしまうことに気付かされました。今必死で文法書や会話表現の本を読み返してストック中です。ただ、自習だけでなくクラスメイトのよく使う表現を真似ることでも環境学習できているところもあるので、忘れないように使って自分の血肉にしていきたいです。
◆Leaning from classmates
先述したように言い回しの環境学習ができる機会は貴重なものでした。特に周りのレベルが高ければ高いほど引っ張られて自分のレベルも上がっていくものです。これは言語学習に限らず、高校・大学進学にも通じるところがありますね。
さてこの一ヶ月、僕がクラスで学んだものはTeaching Skillsや英語の言い回しだけではありません。「大人な対応」について多くの学びがありました。具体的には「感情の抑え方」と「物事に取り組む姿勢」です。一つずついきましょう。
まず「感情の抑え方」について。
僕らの先生について先述しましたが、なかなかストイックな人でした。なので模擬授業前となるとどうしても疲れが溜まってイライラしやすい日が2,3日続きます。すると「キツすぎる~~~つらぽよ~~~~~~~」とか「いやいやいやムリっしょ~~~~~なんなのもぉ~~~」とか弱音や愚痴を言いたくなります。
そんなとき、僕はまず頭を空っぽにします。自分のイライラと今やらなきゃいけないことを切り離すためです。そして「今をどう楽しむか」だけに集中するようにします。なぜなら、イライラを口にしたところで何も解決しないからです。そうして楽しんで学んだあと、すぐ一人の時間を作り、スイッチを切り替えてやるべきことにすぐ取り掛かります。これは友達と愚痴り合ったりする時間を作らないためです。愚痴るにしてもやることをやってからにすると冷静になって、感情を抑えられますよ。
中には(言い方悪いですが)いい年してよくそんな幼稚な態度とれるな…という人もいましたが、そこは何も言わず反面教師にだけさせてもらいました。一方、僕と一つしか変わらないのに僕よりはるかに大人な人もいて、ポジティブな姿勢を学ばせてもらいました。
次に「物事に取り組む姿勢」です。
僕はやや完璧主義なところがあって「ここまで仕上げないと気がすまない」と予めゴールを決める癖があります。これ自体悪いことではないのですが、幾分時間がかかるのが問題です。僕の効率の悪さが原因ですが、作業をこなす「早さ」より「質」に比重を置くが故の傾向だと思います。
質に重きを置いてしまうと一度納得がいかないことにぶち当たった際、あーでもないこーでもないと考えすぎ、時間をロスしてしまします。その比重を早さに置くことで「まず終わらせる」ことを考え動こうとし、ミクロよりマクロな視点で作業にとりかかることでできるようになります。集中しすぎて周りが見えなくなるタイプの僕はこのようにして作業効率を上げる努力をしています。
また「時間をかければいいものができる」という考えを捨てるのも大事なことです。そりゃ時間をかければ誰だっていいものができるんだから、いかに楽をして時間を掛けずに終わらせるかが肝、というのが最近の気付きでもあります。120%の力を感覚を開けて発揮するより、70%の力を継続して発揮できる方が社会人として仕事をする上でも大切です。
当たり前のようで当たり前と思われないですが、楽をするのは悪いことではないんですよね。これは手抜きではなく、肩の力を抜くことですから。僕らは機械ではないのでいつだって精神状態が作業効率に影響してしまします。残念なことに。楽をしてやることやっていればいいんです。苦行を乗り越えてこそ、みたいな社畜精神は捨てましょう。
さて今回は”TESOL for Adult”を経ての学びをまとめました。
近いうちに先日行ったVictrio旅行についてもまとめられたらと思っているのでお楽しみに。
それでは今日はこの辺で。