二神大輝(EIMEI予備校塾長)のブログ

【早く大人になりたい!】子どもたちがそう思える社会をつくることが夢。旅行、料理、写真など趣味についても書いていきます。

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決意会での言葉

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300日後にパパになる夫の日記

夏に産まれてくる子どものために日々葛藤する二神の日記を連続記事としてnoteのマガジンにまとめています。ぜひご覧ください!

二神大輝の公式note

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決意会の最後

 

おれから生徒たちに伝えた言葉

 

忘れてほしくないから、ここに載せることにした

 

今日は決意会

みんなが受験生として

この夏をどんなものにするかイメージし

心を燃やし、やってやる、合格してやると、決意する日

 

今日は

これまで何百人もの生徒を見てきた中の一人の話をしたいと思う

 

 

 

 

彼は運動部に所属していて、来る日も来る日も部活三昧の日々

趣味の音楽にも打ち込んでいて、1日の大半はそういった好きなことに没頭することが多かった

中学生からエイメイに通い、高校生になってからもエイメイに通い続けて、気づいたらあっという間に受験生

 

部活は11月まである

けれど、推薦での受験を考えていたし、学校からは「その大学への推薦入試で落ちた生徒は、これまでに一人もいない」と言われていた

 

その言葉を信じ、勉強も一生懸命やりながらも、部活に明け暮れる日々を過ごしていた

 

けれど、大学受験に「なんとかなる」はない

公募推薦入試でまさかの不合格

内申も悪くない、勉強の取り組みや試験の手応えも悪くない、面接だってありったけの思いを伝えた

でも、落ちてしまった

 

顔面蒼白でおれのところに来た彼と何時間も話をした

後期試験に向けて、何ができるか、何をするべきか、考えに考え抜いた

普通はもうだめかもしれないと絶望してしまう状況

でも、諦めなかった

それだけでなく、志望校のランクを落とさず、上を目指し続けると言った

 

後期試験には面接があった

周りのライバルよりも一歩でもリードする

そのために、長野にあるその大学に電話をして、無理言って校舎見学をさせてもらい

職員の方や現地の大学生に話を聞いて回った

 

この行動は「合格したい」その思いによって突き動かされた彼の思いそのものだった

おれが言ったわけでも、おうちの人が言ったわけでも、学校の先生が言ったわけでもない

誰に言われるでもなく、そうすべきだと彼自身が考えて行動した

 

面接練習は何十回も行った

どうやったら熱意が100%伝わるのか

どうやったら周りより頭一つ抜けるのか

どうやったらこの学生はうちにほしいと思われるか

考えて、言葉を選んで、声に出して、修正して

目に見えないところで、いつもは寡黙な彼が

自分自身と何度も、何度も対話を重ねて準備をしているのが

手に取るようにわかった

 

そして、3月中旬

ガッツポーズで校舎に入ってきたのを、今でも鮮明に覚えている

 

 

 

彼が合格できたのは

特別な能力があったからでも、才能があったからでもない

ここにいる誰とも変わらない、極々普通の高校生だ

弱いところもある、未熟なところもある

それでも、昨日より今日、今日より明日の自分が一歩でも合格に近づく、夢に近づくよう、だめな自分を乗り越えようと必死になっていた

 

君らはどうだ?

この夏で変わる、心の準備はできているか

 

朝、親に起こされないと起きられない自分

学校が終わって一度家に帰ってそのままダラケてしまう自分

塾に来て、睡魔に負けて寝てしまう自分

宿題を家に忘れたと言って誤魔化してしまう自分

やらないといけないことより、楽しい誘惑に負けてしまう自分

直視したくない現実から目を背けて、親に当たってしまう自分

 

このまま

変わらないまま勉強し続けるの

つらくないか?

 

つらいよな

おれたちもつらい

 

だって中途半端な受験なんてしたくないだろ?

だから、エイメイに通ってるんだもんな

 

みてほしい

ここに10数万のお金がある

これが何のお金かわかるよな?

 

通常授業、夏期講習にかかる費用だ

君たちはお金の本当の価値を知らない

なぜなら、お金を自分のために使ったことはあっても

最愛の人のために、使ったことがないから

 

だから

足りなければ平気で文句が言える

自分のお金でもないのに、平気で使える

それは直接的にお金じゃなくてもそう

君らが持っているスマホは、誰が買った?そして誰がそのお金を払い続けている?

この夏期講習のお金を生み出すのがどれだけ大変か

君たちは知らない

 

バイトをしたことがある人ならわかるかもしれないが

時給950円として、平日4時間働いて週に3,800円稼ぐことができる

それを2ヶ月〜3ヶ月間休みなく続けてようやく手に入るお金が夏期講習の費用なんだ

 

で、おうちの人は仕事の他にも

君たちのために、家も、服も、食事も、学校に行かせるのも、その他の君らの楽しみも、大変な思いをして稼いだお金の中から払っている

 

君たちからは、何の見返りもないのに

 

そこから、この夏期講習費を払うことがどれだけ大変なことか

君たちは、しらない

 



とはいえ

一人ひとりに大変なことがたくさんあるのも知っている

思うように上がらない成績

本当に合格できるのか焦る気持ち

周りが受験モードになっていく雰囲気

自分だけがまだ本気に慣れていない孤独

友だちや恋人との関係

素直になれずにぶつかってしまう親との関係

 

それは、とても大変なこと

当然、わかっている

 

でも

おうちの人は見えないところで

君たちには言わないし見せないかもしれないけど

本当に大変な思いをしている

おれも、社会人になってようやくわかった

 

それを、何日も、何日も、何日も、何日も、何日もかけてようやく生み出せるのがこの金額

その価値、重みを知ってほしいから、今日この金額を君たちに見せた

これから、申込みを決める時

平然とした顔で夏期講習受けるから、なんて言うんじゃねえぞ

自分が全力を尽くして努力するからお願いしますと言えるような人間になれよ

 

塾にいれること

夏期講習に参加できることが

当たり前だと思ってるんなら

来なくて良いよ

 

この夏期講習で、必ず学力を上げる

その、覚悟がある、その人だけ、ぜひ来てほしい

 

塾の面談に平気で遅刻する

素知らぬ顔で欠席する

自習室で集中せずスマホをいじっている

出された課題もやらない

 

そんな人間に夏期講習に来る資格はない

おれたちもお家のひとに合わせる顔がない

 

おうちの人だけでない

おれたちだって授業後にたくさん話をする、授業外でもたくさんLINEでやりとりして、自分の時間を削って教材を選んで、問題を解いて、ペースを確認して、確認テストを作って授業に臨んでいる

 

おれたちだってさ人間だからさ

苦しいことだって、悲しいことだってある

ちょっと言葉悪いけど、君たちに裏切られたことも何度もある

けどそれでも、おれらは君たちの成長を諦めることはない

 

だから

何度も苦しいことがあっても、何度厳しい指摘をされても

自分のことを諦めずに変わる努力をし続けてほしい

 

親が君らのために全力になって

先生が君らのために全力になって

君らが全力にならなかったら、なんのためにやってるかわかんないんだよね

 

この受験が、人生が誰ためかって自分のためだろ

それを今日、胸に刻んで帰ってほしい

 

今までの、甘い自分と向き合って

変わってくれ、変えてくれ

 

君らはさ、この受験というストーリーにおける、主人公だから

言い訳したり、腐ったり、不貞腐れたり、中途半端な自分を正当化しておちゃらけたり、こんなもんだと自己卑下したりすんなよ

 

主人公は主人公らしく、たくさん失敗をして、くじけて、挫折して、涙して、悔しい思いをして、そういう困難にさ、まっすぐぶつかって行けよ

 

ここからは自分の頭で考えて、自分の手を動かして

君らに課せられた責任をしっかり果たしてほしい

毎日自習室にくる、まずは課題を終わらせる努力をする、わからないものがあってもすぐに考えることをやめない、調べる、先生にきく、そういった一つひとつの積み重ねが、必ず、合格に繋がる

 

数カ月後、嬉しい涙を流すために

今は苦しい涙で袖を濡らそう

 

 

変化にはきっかけが必要

今日がそのきっかけになってほしいの

変わると決意する、そのための決意会

 

きっと、おうちの方も

みんなを支えると決意してくれたはず

 

おれらは、ここにいる全員が変われると信じている

全員が第一志望に合格できると信じている

 

全力を尽くさず受験を終えさせない

そのための夏期講習

 

 

 

 

 

 

数ある塾の中からエイメイを選んでくれた

こんなに嬉しいことはない

君らの期待を大きく超える夏に、必ずする

だから、おれたちの思いに応える行動を、選択をしてほしい

 

今日来てくれた先輩たち

本当に最高の学年だった

その彼ら彼女らを超える、そんな学年にしたい

なれるよな?

 

ここにいる全員で

厳しい夏を乗り越える

 

そうして、誰ひとり欠けることなく

満開の桜を見よう