二神大輝(EIMEI予備校塾長)のブログ

【早く大人になりたい!】子どもたちがそう思える社会をつくることが夢。旅行、料理、写真など趣味についても書いていきます。

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脆弱性をベースにプロジェクトをデザインする

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300日後にパパになる夫の日記

夏に産まれてくる子どものために日々葛藤する二神の日記を連続記事としてnoteのマガジンにまとめています。ぜひご覧ください!

二神大輝の公式note

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予備校という場所の機能を考えたとき、最重要なのは志望校に合格させることです

 

一方、教育というものは短期的な成果で語れるものではなく

 

長期的に見て一個人が自立し、飯を食っていけるようにすること

 

 

 

 

この

 

学力・受験という側面における短期的な成功と

 

飯を食っていけるようになる長期的な自立

 

どちらも成果を出すために必要な1つの共通点は

 

自己管理

 

だと考えています

 

 

 

 

 

受験期だから、無理やり勉強だけに絞ってやらせても

 

そこから自分のやり方や自己管理方法を見出すことが出来なければもったいない

 

 

 

 

そもそも、

 

小中学校の授業の中で、授業のスタイルや宿題の出し方において

 

子どもたちが自己管理をできるような形でデザインされているかというと

 

そうではないと思うのです

 

 

 

 

宿題をやらないと

 

先生に、親に、怒られる

 

だからやる

 

という風潮、ありませんか

 

これが子どもたちの自己管理機能を著しく低下させていると、僕は思うのです

 

 

 

 

じゃあ、だからといって

 

宿題はありがたいもの

 

お前のために出している

 

なんて生徒に言っていても仕方がないし

 

そもそも日本の教育はだめだ、なんて言うつもりもない

 

それより

 

「自分からやりたくなる」という仕組み

 

つまり

 

勉強をやる意味がわからない

宿題もやりたくない

友だちと遊ぶのが大好き

 

という子どもたちの脆弱性をベースに

 

授業内容をデザインしていくことが何より重要だと思うのです

 

 

 

 

 

昔だったら

 

「やれ!!」

 

だけで良かったかもしれませんが、時代も時代です

 

 

 

 

 

では、

 

予備校の授業を脆弱性をベースにデザインして

 

受験を成功させ、かつ、長期的に見て自立させる方法について、僕の考えを書きます

 

 

 

 

 

 

 

 

まず受験の成功の定義ですが、

 

シンプルに、行きたいところにいくこと

 

です

 

じゃあ行きたいところってどうやって見つけるの?

 

これが難しい

 

だから、学歴、偏差値、イメージだけで大学を選ぶ生徒が続出するわけです

 

全員東大に行ったからって幸せになれますか

 

そんなことはありませんね

 

ですから、受験の成功とは行きたいところを見つけるところから始まっているのです

 

そうでないと、言い方は悪いですが、受験ビジネスのカモになります

 

 

 

受験は学力だけの勝負ではありません

 

情報戦です

 

言葉が強くなってしまって申し訳ないのですが

 

情報弱者という言葉あるように、知らないことが多いと損をするようになっています

 

平等ですが、公平ではありません

 

なぜなら均等に情報は巡ってきませんから

 

 

 

 

 

プチまとめ

①行きたい進路に進むべき

②そのためには情報が絶対に必要

③受験は情報戦

 

 

 

 

 

 

 

将来やりたいことから逆算して大学を選ぶ

 

という言葉があります

 

僕も少し前までよく言っていましたが

 

そもそも、

 

将来やりたいこと、つまり仕事から逆算なんて高校生の知識では難しいのでは?

 

そう思う様になってきました

 

なぜなら、僕らが日常的に触れる職業の多くが

 

B to C だからです

※Business to Customer(顧客に直接関わる仕事)

 

塾の先生、カフェの店員さん、料理人、イメージしやすいものは大体そう

 

ですが、世の中の多くはB to Bで、

※Business to Business(顧客に間接的に関わる仕事)

 

企業に対してものやサービスを提供する仕事で表面化しづらいものが多い

 

最近では、メルカリやヤフオクのように、C to Cといった業態も出てきていますが

 

とかく「仕事」といっても、イメージできないものを目標にはしづらいものです

 

 

 

 

そして、今ある仕事内容も時代によって変化していきます

 

今後

 

「何になるか」という職業ベースで進路を決定するのは非常に困難であるため

 

「どうなりたいか」「どう在りたいか」によって将来の方向性を選択することが重要であり

 

単一の専攻ではなく、世の中がどう変わっていくかという大局観をもとに

 

専門的な技術を取得できる環境

 

が今後求められる可能性が高いと考えており

 

そこから僕が予想する未来は

 

大学でも専門大学でもない、第3の教育機関の台頭です

 

 

 

 

それが、専門職大学です

 

 

 

 

特に注目しているのは中村伊知哉さんが学長を務める

 

情報経営イノベーション専門職大学です

 

「ICT」「ビジネス」「グローバルコミュニケーション」を軸に学べるようで

 

名前の通り大学と専門学校の中間ですね

 

客員教員も豪華なのが注目ポイントで

 

夏野剛さん、コルクの佐渡島さん、ビリギャルの坪田先生、ゼロ高等学校学長の内藤さん、など

 

何をやりたいか決まらなくても、社会人として自立するために必要な知識や経験をインターンシップを通して学べるという点において良いなと思っています

 

www.tesol-teacher.work

 

 

 

 

社会人になってから何かを始めるとき

 

これをやりたい

 

と明確に決まってやりきることは実は多くなくて

 

こんなことをやってみたい

 

で行動して、徐々に中身が固まってくる

 

というのが現実的なところなので、実際に手と頭を動かしながら考える機会を設けているため、社会に出て生きてくる

 

 

 

学校と社会をグラデーションに繋ぐ

 

僕の社会に対しての大きな問題意識、解決したい課題がここにあるので、連携しながらやっていけないか考えています

 

 

 

 

 

 

さて、話を膨らませたのでそろそろ着地します

 

まず、僕らが目指す方向として

 

やりたいことを明確に決めて進路を選択することは難しいという前提をもとに

 

どうなりたいか・どうありたいかベースでも方向性を決められ、そしてそこに向けて走り出せる進路指導をすること

 

勉強における自己管理は、生徒の脆弱性をベースに「自分からやりたくなる」ようなサポートをデザイン

 

といったところです

 

 

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もう少し具体的な部分は、また今度

 

ちなみに、このあたりの話を考えるきっかけになったのがこちらです

 

気になる人はぜひ↓

 


「彼氏いるの?」って質問する奴はモテないし、仕事できないよね-西野亮廣-